リッチモンドホテルプレミア東京スコーレ様
アート&ブック ディレクション
場所:リッチモンドホテルプレミア東京スコーレ
押上に立地するリッチモンドホテルプレミア東京スコーレ様のリニューアルに伴い、13階客室廊下の壁面と、客室内アート、5階シェアラウンジのアートディレクションと共有スペースの書棚のブックディレクションを行いました。
リニューアルするホテルのコンセプトは「Club “Culture”」
カルチャーを楽しみたい人々が集うホテルの中にあるもうひとつのホテルをイメージし、改装されました。
◇13階共用部
コンセプト「Playful Art」
Playfulとは物事に対してワクワク・ドキドキする心の状態。
夢中になって取り組むことや遊びの中に、新しい気づきや発見が見つかります。
そして、いつもと異なる視点で周りを見てみると、そこには新しい世界が広がります。
ワクワクするアートを見て感じて、訪れたら遊び心を取り戻すようなきっかけ作りをアート作品で提案。
一緒にその場に訪れた大事な人と分かち合う体験は、きっと私たちの心を豊かにしてくれるはずです。
増田将大(廊下作品8点)
1991年静岡生まれ。2014年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。対象となる何気ない⾵景を撮影し、その画像をプロジェクターで同じ場所に投影。再び同じ視点で撮影するというプロセスを複数回くり返し、さらにそれをキャンバスの上にシルクスクリーンで刷ることで、多数の図像と絵の具の重なり、掠れを孕んだイメージを映し出す。
https://www.masahiro-masuda.com/
三澤亮介(大型作品1点)
1992年福井県生まれ。立教大学映像身体学科卒業後、写真家を経て2020年より現代アーティストの活動を本格化させた。コンセプトは”概念のアップデート”。映像や写真を自身のバックグラウンドに持ち、その多角的な視点を平面の肖像画に凝縮させる。主な制作方法としては、既存の画像イメージをメディウムとし、ピクセル解体を行い、その上でデジタルペインティングを施し、アナログに落とし込む。
https://www.ryosuke-misawa.com/
◇客室
「Child」「Food」「Travel」「Art」がテーマとなった部屋のアート作品を選定させていただきました。
小林マキ
絵本や塗り絵などを手掛けている小林さんの絵は温かみがあり、物語性があります。
「Child」「Food」「Travel」がテーマの部屋に小林さんの作品があることで、
宿泊するお客様のイマジネーションが広がり、会話も弾むはずです。
◇共用部書棚
コンセプト「江戸から東京へ」
江戸文化発祥の街として発展をしてきたすみだは、
浮世絵師・葛飾北斎がうまれた育った地でもあり、現代でも伝統が息づく歴史があります。
ブックディレクションでは、現代までに紡がれてきた文化とアートにスポットをあて、
江戸から東京へと変化する一連の流れをシンボリックな作家のアートブックを軸に、視覚的にわかりやすい書棚を表現しました。
◇シェアラウンジ
そこに集うお客様の癒しとなるような、それでいてしっかりとしたテーマのある作品を選定しています。
太田桃香
抽象的でありながら、大胆で力強い筆致と色彩はその絵を見る人々に新たな活力を与えてくれます。
津上みゆき
作品発表当初から一貫して風景画を描き続け、全ての作品を「View」と名付けている津上氏の作品は、自然を繊細かつ素直に受け止めスケッチを描き、それらを元に彼女独自の感性を通して表現された風景画には、東洋的な自然への敬意と透明な空気感が現れています。