本展では、国際的にも注目されている韓国のアート市場で精力的に活動するアーティストが、黒が持つ伝統的な意味を再考し作品として表現した。
朝鮮時代、黒は当時の人々に「空の色」とも呼ばれ、祭祀に使用されるなど重要な色と定義されてきた。そして、すべての色という認識とともに、理想世界の色と考えられ愛されていた。しかし現在では、西洋の色の概念の影響を受け、その伝統的な意味が消え、死など他の意味を持つ色として認識されている。「色」というものが国や時代背景によって変化してきたその意味について考えるきっかけになることを願い、展覧会を行った。