CCC ART LAB

美術手帖 ✕ VOLVO ART PROJECT 第10弾
岩間朝子「ハマナスのニッポンソッパ[Nyponsoppa]」

プロジェクトプランニング 場所:ボルボスタジオ青山

「美術手帖×VOLVO ART PROJECT」の第11弾として、アーティスト・岩間朝子による展示企画「ハマナスのニッポンソッパ[Nyponsoppa]」をボルボ スタジオ 青山で開催しました。

岩間は、食物や味覚のイメージ、食事と滋養との関係について問い、「取り込むこと/取り込まれること」という抽象的な側面から「食べること」を考察してきました。近年、「植物の移動」に興味を持ちリサーチしてきた作家は、18世紀頃、食用・薬用・観賞用のために、アジアからヨーロッパに運ばれた動植物や鉱物のうちのひとつが、現在もヨーロッパで自生する日本のハマナスの実(ローズヒップ)であることに着目しました。本展では、岩間が自己採集[forage]したハマナスにまつわる物語のポスター(リソグラフを用いて印刷)を、ボルボ スタジオ 青山の店内に展示しました。また、そのポスターを自由に持ち帰りできるようにすることを植物の「採集」になぞらえ、リサーチの主題でもあった「植物の移動」の再構築を試みました。

 

関連企画として、レセプションにて作家による作品解説のほか、ボルボの本社があるスウェーデンの家庭料理「ニッポンソッパ[Nyponsoppa]」(ハマナスのローズヒップスープ)を、作家の自作による数量限定で振る舞いました。

岩間朝子「ハマナスのニッポンソッパ[Nyponsoppa]」(2020)の展示風景
岩間朝子「ハマナスのニッポンソッパ[Nyponsoppa]」(2020)の展示風景

■企画(展示は終了しました)

会期:2020年1月17日〜31日

会場:ボルボ スタジオ 青山

【岩間朝子|Asako Iwama】

東京生まれ。ベルリンを拠点に自然と人間のつながりや在り方、「食べること」、「滋養」とは何かを問いながら制作を続ける。2005年より約10年間スタジオ オラファー・エリアソンに併設された食堂「The Kitchen」の立ち上げ・運営に料理人として携わり、書籍『The Kitchen』(2013年)を共同制作。「フードスケープ 私たちは食べものでできている」(アーツ前橋、2016–2017年)に参加。現在、オランダ・マーストリヒトのアーティストインレジデンス、Jan van Eyck Academieにて滞在制作中。

ウェブサイト:http://www.asakoiwama.net/

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