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『書家 金澤翔子「つきのひかり」』表紙

森アーツセンターギャラリーで開催する書家・金澤翔子最新展覧会の公式図録、『書家 金澤翔子「つきのひかり」』が12月22日(水)より一般発売開始。

書籍・プロダクト企画開発

・本書概要

金澤翔子は5歳で初めて筆を持ち、書道教室を営む母・泰子に師事し、書の道を歩み始めました。その後20歳のときに書家としてのデビューをしました。最初で最後のつもりで催した銀座画廊での個展、そして帝国ホテルでの席上揮毫も行いました。その反響は本人と母の想像を超えて広がり、東大寺や法隆寺など、全国各地からの揮毫依頼が、今も途絶えることなく続いています。
およそ15年の年月をかけ、展示や講演で訪れたのは、日本・海外併せて1200か所を超えます。
「元気とハッピーと感動を、心をこめて」そう語る翔子の書は、なぜだか涙が出ると語る人も少なくないほど、多くの人を惹きつけています。

本書では、母の想いに応えようと必死に筆を持ち始めた書家・金澤翔子の「出発」から、展⽰や講演で訪れた日本・海外の「巡礼」を通じて目覚ましい成長をみせた日々、そして、一人暮らしを始めた「独歩」を経て、神社仏閣からの奉納揮毫(きごう)や、多くの方々とのコラボレーション「連接」へと展開してゆく珠玉の作品の数々を書の師匠でもある母の言葉と共に収録しています。

「千人に一人降り来るダウン症児を授かり途方に暮れた。私は為す術もなく辛苦の中で書に没頭していった。翔子はそんな母の姿をゆりかごの中から見ていたのでしょう。五歳で筆を持たせた時、『これはうまくなるな』という可能性を秘めた持ち方をした。しかし当時は、知的障害のある娘を立派な何者かにしようなどという希望のカケラさえ持てなかった。社会に溶け込めず、学歴の世界にも入れず、私にできることは翔子と一緒に書道をすることしかなかった。書で日々を凌いでいた。」
(本文より母・金澤泰子氏の文章を一部引用)

母と娘が二人三脚で紡いでいった尊い月日。
「大きくなったら、お月さまになりたい」
そう語る金澤翔子の作品は、月のように慈悲深い光で多くの人の心を照らしています。

感謝と祈りがこめられた気迫の書をご鑑賞ください。

・プロフィール

金澤翔子


1985年6月12日、東京都目黒区生まれ。

5歳から母・金澤泰子に師事し書道を始め、20歳で初の個展を開催。東大寺や法隆寺、厳島神社や出雲大社など全国の神社仏閣で揮毫を行うほか、上野の森美術館や愛媛県美術館など多くの美術館でも個展を開催し、NHK大河ドラマ「平清盛」の題字揮毫、上皇陛下御製(天皇御在位中)の謹書、国連本部での日本代表スピーチ、バチカン市国へ書「祈」の寄贈、東京2020公式アートポスターの制作など、活動は多岐にわたる。代表作に、京都・建仁寺に常設展示されている「風神雷神」や、静岡・龍雲寺に常設展示されている世界最大級の般若心経「世界一大きな般若心経」、東日本大震災・被災地支援の書「共に生きる」などがある。紺綬褒章受章。文部科学省スペシャルサポート大使。

・書籍情報

書家 金澤翔子「つきのひかり」

書:金澤翔子、文:金澤泰子
発売日:2021年12月22日(水)
発行:カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社
発売:美術出版社
定価:本体価格1,818円+税
仕様:A4正寸、PUR並製、ジャケット。164頁。
ISBN:978-4-568-10541-4
ご購入はこちら:https://www.amazon.co.jp/dp/4568105412

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