CCC ART LAB

Ryunosuke Goji “monstera” 606×803mm, oil on canvas, 2021

【銀座 蔦屋書店】熱帯植物をモチーフに“見て描く”ことの可能性を探求する気鋭アーティスト・郷治竜之介による新作個展「overlay」を8月28日(土)より開催

運営店舗

銀座 蔦屋書店(東京都中央区GINZA SIX6F)は、気鋭アーティストを特集する展覧会シリーズ《銀座 蔦屋書店ART PARTY》の第10回目として、郷治竜之介による個展「overlay」を2021年8月28日(土)~9月17日(金)の期間、銀座 蔦屋書店アートウォール・ギャラリーにて開催いたします。

・概要

 

郷治竜之介は熱帯植物を主なモチーフに絵画制作を続けるアーティストです。2013年に東京藝術大学を卒業後、英国での滞在制作を経て、遊工房アートスペース、TAV Gallery、ANB Tokyoなど都内のオルタナティブなアートスペースで精力的に作品発表を続けており、近年気鋭アーティストとしての頭角を着実に現しています。

郷治は油画の素材としての透明性に着目し、伝統的な光と影の表現やパースペクティブ(※1)への関心をさらに推し進めて、画家の“見て描く”という行為の可能性を追求しています。

郷治が一貫して描き続けている熱帯植物のモンステラは、南国を想起させるクリシェ(※2)であり、同時に本来は鬱そうとした熱帯雨林に生息する遠い存在でもあります。そうした単一のイメージとして消費できない意味のズレや二重性、画面に充満して描かれることによる対象との距離感やパースペクティブの揺らぎといった、表象としてのイメージにまつわる様々な現象を表現に落とし込み、新たなイメージを作り出します。

本展のタイトルである「overlay」(重なり、覆い被せること)は、生い茂る葉を描くときに、一つの葉を見て描き表すことが逆説的に別の葉を覆い隠して“見えなく”してしまうという郷治の素朴な気づきに着想を得ています。遠近の重なり、透過性の重なり、絵具の重なり、コラージュの重なりといった、様々な重なりを生み出しうる“見て描く”行為に向き合いながら、 “見えるものと見えないもの”が多層的に織りなす絵画平面の中で、新たなイメージを作り出そうという試みです。

特集ページ|https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/21821-1011350818.html

※1:パースペクティブ=視座、遠近感   
※2:クリシェ=常とう句

・作品の販売について

作品は銀座 蔦屋書店店頭、オンラインストア「OIL by 美術⼿帖」にて8月28日(土)13時より販売いたします。

オンラインストア|https://oil.bijutsutecho.com/gallery/730

・銀座 蔦屋書店 ART PARTYとは

本企画では21世紀初頭の十数年間を日本のアートの変節点と捉え、来るべき時代のアートを探求します。銀座 蔦屋書店ならではのオープンな空間に展示される作品を通して、アーティストの新鮮で刺激的なアイディア、時代のアクチュアリティ、そしてアートそれ自体の醍醐味をより身近に感じていただくことのできる展覧会シリーズです。年齢やキャリアを問わず注目すべき様々なアーティストを取り上げていきます。

・展覧会詳細

展覧会名|郷治竜之介 個展「overlay」― 銀座 蔦屋書店ART PARTY 2021.08-09

会期|2021年8月28日(土)~9月17日(金)
※8月28日(土)のみ13時~。
※営業時間は店舗ウェブサイトをご確認ください。
※会期は変更になる場合もございます。
会場|銀座 蔦屋書店アートウォール・ギャラリー
料金|無料
主催|銀座 蔦屋書店
お問い合わせ|03-3575-7755(営業時間内)/info.ginza@ccc.co.jp
特集ページ|https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/21821-1011350818.html

※今後の国・地方自治体から休業要請内容の変更等があった場合、それに準じて本展覧会の期間なども変更になる可能性がございます。変更がある場合は、銀座 蔦屋書店のHP、公式SNSなどにてお知らせいたしますので、あらかじめご了承ください。

(左)Ryunosuke Goji “monstera” 1,940×1,303mm, oil on canvas, 2021 (右)Ryunosuke Goji “monstera” 803×530mm, oil on canvas, 2021

・アーティストプロフィール

郷治竜之介(ごうじ・りゅうのすけ)

1988 愛知県生まれ
2013 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業

熱帯植物種などをモチーフに絵画制作を行う。
近年の主な展覧会に『lottery exhibition』(遊工房アートスペース, 東京, 2021年)、『ENCOUNTERS』(ANB Tokyo, 東京, 2020年)、『パンゲア・オン・ザ・スクリーン』(TAV Gallery, 東京/神奈川各地/ウェブアーカイブ, 2020年)、『大野智史スタジオエギジビション』(大野智史スタジオ, 山梨, 2018年)など。
2016年『Youkobo Y-AIR Studio Program』参画、英国において滞在制作。

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