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《untitled(figure no.13)》2025/h1620×w1505mm/Oil on canvas

【京都 蔦屋書店】画家・池田光弘の個展「afterimage/ghost」を1月16日(金)より開催。宗教や神話の源流に潜む「イメージが立ち上がる奇跡的な瞬間」を、独自の制作プロセスで表現。

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京都 蔦屋書店(京都市下京区 京都髙島屋 S.C.[T8]5F・6F)では画家の池田光弘による個展「afterimage/ghost」を2026年1月16日(金)~2月17日(火)の期間、5F エキシビションスペースにて開催します。
特集ページ|https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/51776-1537591215.html

概要
池田光弘は、これまで画家として、神話や物語、宗教など、人間が生み出してきた文化的営為の起源や生成のプロセスに関心を寄せ、活動してきました。池田の作品は、イメージと絵具の物質性が互いに支え合う関係を前提にした、具象と抽象の境界が揺らぎながら立ち上がる独自の画面構成を特徴としています。いずれも、描写の精度と筆触のレイヤー、偶然性を含む転写的な痕跡が重なり合い、現実の風景を手がかりにしつつ、やがて別の次元のイメージへと変容していくような印象を与えます。

本展では、2023〜2025年に制作された作品を展示します。制作プロセスにおいては、旅先で撮影した写真に写り込んだ人物や風景を丁寧に描き起こし、それらをモノタイプ(※)で写し取り、その図像をキャンバス上で再構成しています。通常は一枚のみを刷るモノタイプにあえて刷りを重ねることで、図像は徐々に輪郭を失い、記憶の残像や作家自身の動機となる内的イメージと混ざり合いながら、元の風景とは異なる新たな情景が浮かび上がっていきます。こうして生まれた画面には、モノタイプ独特の刷りの風合いや支持体の素材感などを精緻にキャンバスに写し取る工程と、キャンバス上での作業によって生み出される筆致やテクスチャとが、多層的に蓄積され、イメージと物質性が巧妙に均衡を保ちながら共存しています。
池田が探求してきた、宗教や神話の源流に潜む「イメージが立ち上がる奇跡的な瞬間」と、風景の記憶から立ち上がる新たな物語性を、会場の作品でぜひご体感ください。

※版画技法の一種で、ガラスやアクリル板などの平滑な版に直接絵具やインクを載せ、刷り取る。製版作業がなく、1枚しか刷れない(モノ)ため、版画でありながら、1点物のような風合いや偶然性を持つ。

《untitled(horse no.1) 》2025/h1940×w1303mm/Oil on canvas

《portrait of stranger no.4》 2025/h455×w333mm/Oil on canvas

アーティストステートメント                                        
afterimage / ghost
美しさと恐怖のグラデーションの中に、遠い微かな記憶、そして僅かな予兆を感じ取る。
棘のように突き刺さる時や光景、それはおそらく過去にどこかで見てきたものであり、忘れたふりをしていた像の断片である。
風雪に捩れた木々の姿、形式に縛られた人間関係、そしてあからさまではない暴力。
それらはいつも視界の端に、意識の深層に、形にならないままとり残されている。
絵を描くプロセスにおいて、イメージは削られ、曖昧に、輪郭を失いながら、ふたたび立ち上がる。微かな記憶、僅かな予兆が、触れられるものとしてそこに現れる。

プロフィール                                            
池田 光弘|Mitsuhiro IKEDA

Photo by Mahiro Tsuruda

1978年北海道生まれ、京都府在住。武蔵野美術大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了後、東京を拠点に制作活動を行う。2013年にポーラ美術振興財団在外研修員としてベルリンに派遣され、翌年から2015年にかけて同地にて滞在制作。現在、京都芸術大学准教授。神話や物語、宗教など人間がこれまでにつくり出してきたものの起源とそのプロセスに関心を持ち、様々なイメージや想像が生み出される瞬時的な場所として、絵画が機能することを主題としている。

■個展
2020 「dawn」Satoko Oe Contemporary(東京)
2015 「Portrait of place」 Soka Art(台北,台湾)
2012 「location/dislocation」 シュウゴアーツ(東京)
2009 「漂う濃度」 シュウゴアーツ(東京)
2007 「宙を繋ぐ」 シュウゴアーツ(東京)

■近年のグループ展
2025「リフレクションズ−いつかの光」札幌芸術の森美術館(北海道)
2022 「闇の閾 – 池田 光弘、田幡 浩一、佐藤 允」MtK Contemporary Art(京都)

■受賞
2005 「新・公募展」, 広島市現代美術館(広島) 優秀賞受賞
2007 「VOCA 展 2007」, VOCA 奨励賞受賞 上野の森美術館

■パブリックコレクション
京都市京セラ美術館
福田美術館
UBS アートコレクション
第一生命保険相互会社
ベルナール・ビュフェ美術館
トヨタ自動車株式会社
東京ステーションギャラリー

販売について

作品は、2026年1月16 日(金)11:00より店頭にて販売開始します。
アートのECプラットフォーム「OIL」では、1月20日(火)12:00~2月17日(火)20:00の期間販売します。https://oil.bijutsutecho.com/gallery/1131
※プレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。

展示詳細                                    
池田光弘 個展「afterimage/ghost」
会期|2026年1月16日(金)~2月17日(火)
※オープニングレセプション 2026年1月17日(土)17:30~19:00 入場無料
時間|11:00~20:00 ※最終日のみ18:00まで
会場|京都 蔦屋書店5Fエキシビションスペース
主催|京都 蔦屋書店
協力|Satoko Oe Contemporary
入場|無料
お問い合わせ|075-606-4525
特集ページ|https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/51776-1537591215.html

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