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Enrico Isamu Oyama, FFIGURATI #366|Digital rendering|©Enrico Isamu Oyama

【NADiff a/p/a/r/t】6メートル超の⼤型アートが恵⽐寿のストリートに出現。⼤⼭エンリコイサム個展「Paint Blister」を2⽉25⽇(⾦)より開催

直営店舗

NADiff a/p/a/r/tでは、⼤⼭エンリコイサムの個展「Paint Blister」を開催します。⼤⼭は、エアロゾル・ライティングのヴィジュアルを再解釈し、メディアを横断して表現を展開するアーティストです。本展では、ストリートアートの考察から得られた「ペイントブリスター」のコンセプトを軸に、新たな壁⾯作品やインスタレーションを発表します。日米にスタジオを構える大山の、ニューヨーク渡航前の東京個展にご期待ください。

概要

⼤⼭エンリコイサムは、エアロゾル・ライティングのヴィジュアルを再解釈したメディアを横断する表現により、現代美術の領域で注⽬を集めるアーティストです。1970-­80年代のニューヨークで始まったライティング文化に影響され、その特有の線の動きを抽出し、再構成することで⽣み出された独⾃のモティーフ「クイックターン・ストラクチャー」(QTS)を国内外で発表。作品制作にとどまらず、これまで複数の著作を刊行するなど、ストリートアートの批評やライティング⽂化の研究にも取り組んでいます。コム デ ギャルソンやシュウ ウエムラといった企業やブランドとのコラボレーションも行ない、今年1月には、⼤⼭が⼿がけた横綱・照ノ富⼠の「三つ揃え化粧廻し」のアートワークが話題となりました。
東京とニューヨークの⼆拠点で活動する⼤⼭は、2020年の一時帰国以降、神奈川県⺠ホールギャラリーの個展など精⼒的な発表が続いたのち、本展は春に予定されたニューヨーク渡航前の最後の個展となります。
 

ペイントブリスター:塗膜と⽀持体のあいだに⽣じる気泡やふくれ(イメージ)

本展のタイトル「Paint Blister」(ペイントブリスター)は、塗膜と⽀持体のあいだに⽣じる気泡やふくれを指します。本来は避けるべきですが、下地処理をしない無許可のストリートアートにもよく見られる現象です。大山は、塗装作業や絵画作品の制作、カッティングシートによる壁画作品の施工など、みずからの創作のうちに観察される小さな出来事として、それを気に留めてきました。本展は、そのブリスターをめぐる作家の想像力を起点に構想されています。

本展では、NADiff a/p/a/r/tの各所に作品を設置。地下のNADiff Galleryでは壁⾯にブリスターを施し、⼤学院の修了制作で発表した初期作《FFIGURATI #9》を展⽰します。本作は当時、エアロゾル・ライティングの正⾯性を検討し、「純粋正⾯」という膜状のQTSのイメージから⽣まれた⽴体作品ですが、壁⾯のブリスターが重なることで、空間に溶け込んだ彫刻インスタレーションに変容します。

 

  地上のガラス壁⾯には、カッティングシートを素材とした6メートルを超える新作のQTSを会期中限定で展⽰します。NADiff a/p/a/r/tの建築にあわせて制作された本作には、特殊なシートが⽤いられ、店外からはシート表⾯の微かなふくれが、店内からはシート裏⾯の気泡を⾒ることができます。さらに、大山とNADiff a/p/a/r/tのコラボレーションにより、本展のテーマに基づいて制作されたオリジナルのマルチプル作品も発表いたします。

Enrico Isamu Oyama, FFIGURATI #9, 2009|Acrylic aerosol paint on acrylic cube|182×91×40cm (each)|Artwork ©Enrico Isamu Oyama, Photo ©Shu Nakagawa

 

<作家コメント>
地上のガラス壁面と地下のギャラリーに作品を展開してほしいと言われ、ガラス壁面はすぐにカッティングシートだと思いました。地下はひんやりしていて、前回は明るく開放的な空間に展示した《FFIGURATI #9》をここに置いたら別の表情になると感じ、また白い膜状のQTSはシート作品にもつながると考えました。その後マルチプル作品を検討するなかで気泡のイメージがでて、それがシート作品を貼るときの気泡につながり、膜や表面の裏に息づくブリスターの空間を着想しました。普段は察知されないが、構造のうちに折り込まれ、ほのかに作動するブリスター。この展覧会は、作品やインスタレーションの細部にブリスターを潜ませることで、QTSを新たな様相のもとに描出する試みです。(大山エンリコイサム)

⼤⼭にとって「ペイントブリスター」は、物質とメタファーの両⾯からストリートアートをひもとく概念であり、これまでの活動が示してきたQTSの多面的な可能性にさらなる次元を加える、本展に特有の新たなキーワードです。大山エンリコイサムの最新の作品世界に、是⾮ご期待ください。

*「ペイントブリスター」のコンセプトに関する詳細な説明は、NADiff a/p/a/r/tの公式ウェブサイトに掲載されている本展の作家ステートメントをご覧ください。
NADiff a/p/a/r/t HP|http://www.nadiff.com/?p=26803

Enrico Isamu Oyama, FFIGURATI #366|Digital rendering|©Enrico Isamu Oyama

 

  • アーティストプロフィール

大山エンリコイサム

Enrico Isamu Oyama in his Brooklyn studio|2018|Photo ©Collin Hughes

 

美術家。エアロゾル・ライティングのヴィジュアルを再解釈したモティーフ「クイックターン・ストラクチャー」を起点にメディアを横断する表現を展開。イタリア人の父と日本人の母のもと、1983年に東京で生まれ、同地に育つ。2007年に慶應義塾大学卒業、2009年に東京藝術大学大学院修了。2011−12年にアジアン・カルチュラル・カウンシルの招聘でニューヨークに滞在以降、ブルックリンにスタジオを構えて制作。2020年には東京にもスタジオを開設し、現在は二都市で制作を行なう。
http://www.enricoisamuoyama.net
 

作品についてのお問い合わせ

本展のテーマに基づいて制作されたオリジナルのマルチプル作品を発表いたします。
詳細については、下記の「OIL by 美術⼿帖」にて2⽉24⽇(⽊)13時に公開いたします。
URL|https://oil.bijutsutecho.com/

その他の出展作品については、NADiff a/p/a/r/tまでお問い合わせください。
 

展覧会詳細

大山エンリコイサム「Paint Blister」
期間|2022年2月25日(金)〜2022年3月21日(月・祝)
会場|1階 NADiff a/p/a/r/t  & 地下1階 NADiff Gallery
入場費|無料
主催|NADiff a/p/a/r/t
協力|Takuro Someya Contemporary Art、株式会社中川ケミカル
お問い合わせ|03-3446-4977(※営業時間内)/nadiff_info@ccc.co.jp
営業日|木、金、土、日、祝
営業時間|13〜19時

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