
作品集『ドールハウスのなかの絵』
書籍・プロダクト 企画開発
書誌概要
国内外で多くの展覧会を成功させ、テレビ番組のアートワークや小説の挿画、公共施設のビジュアルなども手掛ける多彩なアーティスト長井朋子。表現方法も多岐にわたり手先も器用な彼女ですが、その創作活動における真骨頂は油彩絵画です。本作品集ではペインティング作品を中心に、幅5メートル超の大型作品からクマやこどもなどを描いた小作品まで、さまざまなサイズの作品約120点を収録しています。大型作品には、主役として描かれたモチーフ以外にも数多くのキャラクターや小物、ファブリックの柄などが大胆かつ繊細な筆づかいで描き込まれており、それぞれのディテールをじっくり堪能することができます。
また、東京オペラシティアートギャラリー シニアキュレーター 能勢陽子の執筆によるエッセイでは、独自の世界を創造してゆく長井朋子の作家性についても深く言及され、長井朋子の活動を知るためには欠かせない一冊となっています。

毎年恒例の「しだれさくら」シリーズ作品のひとつ。横たわる大きなクマはテーブルに見立てられているのか、お腹の上にお茶が出されています。その横で、花吹雪が舞い散るなかをブランコに乗って風を切るこどもの姿。長井の自由な発想から生まれる世界には、そこに包み込まれるような心地よさがあります。大型作品に描き込まれた隠れモチーフを探しす楽しみもあります。



キャンバスの形もさまざまで奇抜なフレーム付きの小型作品も、長井が得意とするところ。異なる素材や大胆な色合わせに目を奪われます。叙情的にも映る季節感あふれる背景もまた、見る者の心を打ちます。
【プロフィール】
長井朋子/Tomoko Nagai
1982年、愛知県生まれ。2006年愛知県立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業。
絵画を中心に立体やインスタレーションなど幅広い手法で、夢とリアルな日常、季節感あふれる豊かな自然などが溶け込む自由な世界を表現する作家。ときに大胆に、ときに繊細に、色彩豊かに描かれる作品には、ぬいぐるみや人形など長井の記憶のなかに長くストックされてきた数多くのモチーフがさまざまに姿を変えて登場します。
国内外で高い評価を得ている彼女の作品は、東京都現代美術館、愛知県美術館、アムステルダム国立美術館などに収蔵されています。NHK Eテレ番組「時々迷々」などのアートワーク、原田マハ、藤野千夜らの小説本装画、2024年開園の動物とのふれあい施設「霞ケ浦 どうぶつとみんなのいえ」(茨城県霞ヶ浦市)のビジュアル全般を手がけるなど、幅広い分野で活躍。
【書籍情報】
『ドールハウスのなかの絵』
発行:カルチュア・コンビニエンス・クラブ
発売:美術出版社
価格:5,600 円+税
発売日:2025年9月20日
仕様:168ページ、 A4変型
ISBN:978-4-568-10592-6 C0071
ご購入はこちら:https://amzn.to/4ktQ6Tx


















